『RINKA7』のこと(1)収録曲1、29th of February ~ Martin Kirwan’s March

RINKAの新譜『RINKA7』が無事に完成しました。さっそく聴いてくださった方、ありがとうございます。まだの方も、ぜひ!
これから、このブログに『RINKA7』のアルバム作りのこと、収録曲のことなど、ぼちぼちと気の向くままに書いてみようと思います。よろしかったらお付き合いください。

今回はアルバムの最初の曲、29th of February(小松崎操) ~ Martin Kirwan’s March(trad.)について。

このセットの1曲目「29th of February」はアイルランドのダンス曲としては定形外(字余り字足らずのような)の”Set Dance”と呼ばれるスタイルで作った曲です。ほとんどのアイルランドのダンス・チューンは8小節で割り切れますが、この曲は後半のパートがそこからちょっとハミ出すように作りました。で、タイトルを付けるにあたって”ハミ出しているもの”を探していて思いついたのが「2月29日」でした。2月29日にライブをやって、この曲を演奏するのが夢です。

2曲目「Martin Kirwan’s March」はフィドラーでギタリストのRandal BaysとギタリストDáithí Sprouleのアルバム「Overland」に収録されている演奏を聴いて好きになった曲です。古くはアイルランドのフィドラー Lucy Farr(1911年生まれ)の録音があるそうです。Martin Kirwanは、Lucy Farrのお父さんの名前だということです。この曲のルーツは「Campbell’s Farewell to Redcastle」というスコットランドのバグパイプ・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=Q0yrwRbn0NM

あるライブ前の練習の時に、星くんの今のブズーキのバッキング、かっこ良かったね、って言ったら「どうやって弾いたか覚えてない」と。私も印象だけしか覚えてないので残念でしたが楽しい瞬間でした。いつもそんなふうに星くんが自由に弾きたくなるように演奏しようと思ったのでした。

【小松崎操】

*カレンダー左:三菱大夕張鉄道保存会

*カレンダー右:フラワースタジオ Living Colours(恵庭)